事業承継がうまくいかない・・・
皆様、こんにちは。M&A、事業承継、フランチャイズ店舗(多店舗展開)、商品企画など、付加価値をあげ企業価値を高め、経営者の駆け込み寺的相談を承っております、埼玉県川口市在住の経営コンサルタント(中小企業診断士)の小原です。
前回のブログでも書きましたが、事業承継がうまくいかず廃業のケースが増えているのも事実です。事業承継はおおきく、親族内承継、M&A、従業員承継があり、これでうまくいかない場合廃業を選択します。
事業承継がうまくいかない理由として、親族に後継者がいない、後継者はいるが、後継者が経営者として能力が不足している、資産がどれくらいあるかわからない、財産分与でもめているなど・・・
書き上げたら多くの問題がでてきてしまいます。もし親族にも、従業員にも適任者がいないとすれば次はM&Aの選択になります。
最近伺った事例では、自社に引き継げる人がいないので、顧問税理士に相談し、その顧問税理士が知り合いの人を紹介した案件がありました。その顧問税理士と事業者様は長いお付き合いがあるようで、紹介された方のことを、すごく信用されているようです。さすがに連れてきた方の素性をあまり聞くもの失礼なので、詳細は聞いておりませんが人間的には良さそうな方のようです。
ただ、問題なのは株をどう分配するかということです。全株渡してしまうのか?それとも引き続き親族で株を持ち続けるのか、大きな決断が必要となります。幸いまだ株の譲渡まではされていないので、このあたりについて横から入れ知恵をさせて頂いている感じです。
一度経営権を渡してしまうと、その後は好きにされてしまいます。「元々うちの会社だったのに」って言っても後の祭り。決裁権がない以上、外野の戯言になりかねません。
事業承継の相手の存在は、うまくいくか、いかないか、会社の今後を左右する最重要マターであります。皆様も、「知り合いだから安心」ではなく、将来何かあっても、親族(社長の相続関係者)に迷惑をかけない、株の譲渡の仕方を考えるべきです。